中学受験向け国語の基本的なことばのきまりの練習問題です。
品詞の分類は小学校4年生くらいから学習します。文法単体で出題されることはあまり多くありませんが、品詞について理解るすことで、正確な文章を書くこと、読解力をつけることにつながります。基本事項とよく出題される問題をしっかり学習しておいてください。
基本事項
形容詞
ものごとの状態など(高い、大きい など)やものごとの性質(かしこい、やさしい など)を表す言葉です。
言い切ったとき「い」の言葉で終わります。
小さい 明るい 楽しい 美しい
形容詞の活用
形容詞は続く言葉によって活用します。
美しいの場合
美しかろ う
美しかっ た
美しく なる
美しい (言い切り)
美しい とき
美しけれ ば
形容動詞
ものごとの状態(静かだ、おだやかだ など)や ものごとの性質(変だ まじめだ など)を表す言葉です。
言い切ったときに「だ」の言葉で終わります。
静かだ きれいだ 暖かだ 健やかだ
形容動詞の活用
形容詞は続く言葉によって活用します。
静かだの場合
静かだろ う
静かだっ た
静かに なる
静かだ (言い切り)
静かな とき
静かなら ば
名詞+だ と形容動詞を見分ける
夏だ 教室だ などは 名詞+だ になり形容動詞ではありません。
副詞
ものごとの動きや様子、ある性質の程度などをくわしく説明する言葉です。形が変化することはありません。
動詞、形容詞、形容動詞を修飾する言葉になります。
ゆっくり 歩く。(歩くを修飾) とても 明るい。(明るいを修飾) かなり 静かだ。(静かだを修飾)
副詞種類
状態の副詞
動作や状態をくわしく説明する。
ゆっくり 歩く。 はっきり 話す。
つぎのような擬態語(ぎたいご 物事のようすを表すそれらしい言葉)や擬声語(ぎせいご ものの声や音をまねて表した言葉)も状態の副詞になります。
かみなりが ゴロゴロ 鳴る。
犬が ワンワン ほえる。
赤ちゃんが すやすや ねむる。
よっぱらいが ふらふら 歩く。
程度の副詞
ものごとの性質や状態について「どのくらい」ということを説明する。
とても 悲しい。 少し 暗い。 たいへん 静かだ。
呼応の副詞
それを受ける文節に決まった言い方になる言葉。
決して あきらめ ない。
おそらく 明日は 雨が ふる だろう。
もし 雨が ふったら 運動会は 中止だ。
まるで 宝石のように かがやいている。
次の呼応の副詞を参考にして自分で文章を作ってみましょう。
- 「まるで~ようだ」 「ちょうど~みたいだ」
- 「ぜひ~たい」 「どうぞ~ください」
- 「けっして~ない」「少しも~ない」「めったに~ない」「ちっとも~ない」
- 「どうして~か」「なぜ~か」
- 「たとえ~ても(でも)」「もし~なら」
- 「たぶん~だろう」「おそらく~だろう」
- 「よもや~まい」「まさか~ないだろう」
→副詞 文を作る問題 で練習してみましょう。
中学受験の国語の総合的な学習におすすめ
中学入試 自由自在問題集 国語:基礎から難関校受験まで/小学生(高学年)向け (受験研究社) 新品価格 |
練習問題をダウンロードする
画像をクリックするとPDFファイルをダウンロードできます。